
タイトル「Action for the future 」
槍ヶ岳のご注文を受けて
はじめて富士山以外の山を作りました。
同じ山でも山になるまでの歴史が違いとても興味深かったです。槍ヶ岳はプレートの隆起でできた連山で、噴火してできた富士山とは表情が違います。
そもそも私は運動嫌いなので富士山の麓にいても登山をする気がさらさらないため、たくさんの資料と記録映像を見て落とし込みました。
現地の近くまでは行ったものの、日頃の富士山を見ているようにはいかず、物理的な距離感は想像するしかありませんでした。ですが作っていて逆にその方が良い部分も出てき、環境や条件が整わないと作り出せなかったのはリスクを恐れすぎた自分の問題でした。
ご注文された方はお父様と毎年アルプスを登られていたそうで、槍ヶ岳ははじめて1人で登った思い出の山。お話を聞きながら、すごく光栄でありがたかったです。
どうしても槍ヶ岳を表現するためにサイズを下げたくなくて、私のわがままで今回の大きさにさせてもらいました。
作り終えて、猫や花を作った時とは違う充実感があり「なぜ作品を作るのか」の原点に立ち返れる瞬間でした。
ある人からは生産性の低さから「ウッドバーニングをやめてみたら?」や「和紙をはらないで描けば?」と言われ、私のことを思ってのアドバイスなのがわかるからこそ葛藤してしまい、でまた手が止まるという笑
変な悪循環に突入し、ぐるぐるしすぎて作らないよりは作ろう!と一周回ってやっと進めるようなこともありました。
絵画を神聖なものに捉えられる方もいらっしゃるかと思います、ですが実際は結果が必須な世界です。生産性を上がる戦いはこれからも続くのです。
タイトル「Action for the future 」
はじめてですよ、英語のタイトルは笑
最後の最後までタイトルが決まらなかったんですが、新聞記事に載っていたのを見て「これだ」って。
ご注文された方の青春の思い出が蘇ってくるように、生涯青春の気概でとの思いを込めてしっくりくるタイトルが付けられてよかったです。

作家間でもオーダー作品が得意?と言うか大丈夫な作家もいれば、相手のことを考えすぎて軽くパニックになる方もいて、今回は私はやや後者のようでした。